こんばんは( ̄▽ ̄)
第十一話目。
あー
バイク乗りたい
・・・
11
隼『あ・・・ありがとう。解体されるところを助けてくれて』
ジャム子『??』
あの頭いっちゃてる子、今日もこのバイク屋に来ていたのか。
あ・・・もしかしたら・・・
ジ『いえ。買いたかったので。もしかして、この隼の前のオーナーさんですか?』
隼『へ?いやいやいや・・・』
えーなんて説明すればいいの?(´;ω;`)ブワッ
店長『お前が話しているそいつは、【隼】だよ』
隼『あ、店長さん』
ジ『は?』
店長・・・何言ってるのか分からんのだけど・・・
ジ『店長・・・何言っているのか分かりませんが・・・ここに居らっしゃるのは、隼の
前オーナーさんじゃないのですか?』
店長『いや、隼だ。人化したやつよ。俺にはもう見えねぇけどな』
ジ『ひとか??』
店長『人に化けるで、人化な。勝手に俺がそう呼んでるだけだけどな』
・・・つまり・・・
ジ『つまり店長は、この隼が人化して、私の目の前に居ると言いたい?』
店長『そういうこった』
ジ『あはははははは( ̄▽ ̄)』
店長『わははははは!』
・・・店長・・・いや、この店大丈夫か??
ジ『じーーーーーーーっ』
隼『ひっ!?』
ジ『どーーーーーー見ても、女の子にしか見えないけど??』
店長『わはは!いいじゃねぇか。可愛いだろ?今日からお前はこいつのオーナーって
訳だ。可愛がってくれよ』
ジ『は、はぁ』
店長『ちなみにKawasaki車だと、男になる確率が高いんだけどなw』
なんだか良く分からないが・・・とりあえず購入の手続きを終わらせた。
店長『よし。これでOKだ。ガソリンはちょびっとしか入ってないから、途中で
入れてくれよ。初日からガス欠ってのは恥ずかしいし、整備不良で捕まりたく
ないだろ?』
ジ『分かりました』
隼『おなかペコペコです(^▽^;』
ジ『そ、そう?』
調子狂う・・・
店長『これでお前は晴れて正式なオーナーだ。あ、そうだ。次は1カ月点検だからよ。
1カ月経つか、100km走行したら来てくれや』
ジ『分かりました』
隼『よろしくお願いします!』
ジ『う、うん。よろしくね』
店長『くくっお前の事見てると面白ぇわw【よろしくお願いします!】とでも
言われたんだろ?w』
・・・馬鹿にされてるのだろうか(ーー;・・・
さて・・・エンジンを掛けて・・・ポチ・・・
あれ?セルが回らない??
隼『あ。クラッチ引きながらイグニッションです』
ジ『そうなんだ。そう言えばスズキ車ってそういう作りだったわ』
隼『うふふ』
ジ『・・・何?』
隼『また走れるんだって思うと嬉しくって』
ジ『そう・・・良かった( ̄▽ ̄;)』
キュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュブオン!!!
ジ『ん~~~なんか、エンジン掛かりづらいな・・・』
隼『ん?んん!!喉の調子が悪いので、多分、スロットルボディがちょっと
汚れているのかなと思います』
喉の調子・・・
ジ『そ、そう?( ̄▽ ̄;)』
店長『ちょっとエンジン掛かりづれぇみたいだが、不具合じゃないから気にするな。
ま、1カ月点検の時に見てやるよ。
じゃな!気を付けてな!!古いバイクとはいえ、世界一の速度を出せる
バイクだからよ!』
ジ『はい。ありがとうございました!』
隼『行きましょう!オーナー!!』
ジ『そ、そうね( ̄▽ ̄;)』
ホント調子狂う
店員『ありあとやっしたああ!!!』
ジ『どもー♪』
今日から私も隼オーナーだ!!
~~~~~
はーや『この時のオーナーって、変によそよそしくてどう相手にすれば良いのか
分からなかったよ』
ジャム子『そりゃぁバイクが人化なんて、誰も信じないって(ーー;
ホント馬鹿にされているのかと思ったもの。
それにあなたは人間にしか見えなかったし、走っている間は人化した
あなたは出てこないしさ』
はーや『走っている間は、走りに集中するから』
ジャム子『うん。今は分かるよ』
あはははは( ̄▽ ̄;)
次はいよいよ最終回です!
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